「生物=全員不利 @医学部受験」はウソ!

物理派閥からのご意見の数々

私は大学の専門も生物ですし,鉄緑会でも生物の責任者をしていました。

生物を教えていると,誤った情報に基づく生物ディスがひどい上に,その情報を信じて物理を頑張り続けても,成績は上がらず結果撃沈,という生徒さん達を見ていて悲しくなっていました。

この記事では,客観的な真実に基づいて,「どんな人が生物選択に向いているか」を系統立てて説明します。

まずは物理派閥からの意見に反論していきます。

①「物理の方が高得点(満点)が取れる!」

これは本当です。物理の方がすっきり点が取れますので,最高点は間違いなく物理の方が高いです。

ただ,良く考えてみてください。全員が満点をとれる世界線なのでしょうか?

当然なのですが,差をつけないと試験として意味がありませんから,全員が気持ちよく満点を取れるわけではありません。

では誰が高得点を取れるのでしょう。答はシンプルで「数学センスのある人」です。

残念ながら,数学センスがない人は,いくら努力しても,物理で数強と同じような高得点をとれるようにはなりません。

物理ディスのように聞こえるかもしれませんが,これはれっきとした事実なのです。

まず私が証人です。物理はいくらやっても意味が分りません笑 生理的に無理です。入試が終わった先輩にも聞いてみてください。同じ答が返ってくると思います。

この事実があるにもかかわらず,あたかも全員物理で満点を取れるかのような説明を行うのは,一定数の生徒さんの総合点を落とす行為です。塾でも学校でも,この言説による被害者が増えないことを祈ります。

②「物理をやらないなんて理系じゃない」

これはもう普通にただの誹謗中傷だと思うのですが笑,これまでも「学校の校長先生に全校集会でこう言われた」と聞くこともあって,私が全校集会に出向いて「生物をやらないなんて,人体に向き合うべき医学部受験生じゃない」と言い返したいくらいです笑

おそらく「生物選択」=「数学ができない負け組」のようなイメージだと思います。

実際数学ができない人が生物にすべきなので,「数弱=生物」は間違っていないのですが,医学部受験という点でいえば,負け組ではまったくないですよね。

大学で医学をやるのですから,高校で生物を選択するのは極めて自然なことです。

また,医者になって物理を使うことはほぼないですし,医学部は理系ですが,学部内での勉強は医学を題材にした文系要素の強いものであり,数学的センスは必要とされません。

医学部受験生は,この手の誹謗中傷に負けず,自信をもって生物を選びましょう!

誰が生物選択に向いているか

①数学より暗記が得意な人

生物は暗記メインの科目です。逆に物理は数学メインの科目です。「数的センスがあまりなく,でも暗記は全然苦ではない」という人は,生物選択が向いています。

医学部によっては,暗記だけすれば,それこそほぼ満点とれる大学もありますから,暗記努力ができる人は生物でこつこつ頑張るのが良いでしょう。

②数式変形より論理パズルが得意な人

生物は,暗記問題以外に実験を考察する問題が出題されます。

この問題では,実験からわかることから論理的推論を重ねていきますから,ロジック脳の人が生物に向いている,ということになります。

③空気が読める人

この要素も意外に重要で,記述問題では「むこうの要求する答案」を書く技術が必要ですから,「空気が読める人」,一般的な言い方で言うと「仕事ができるリーダータイプの人」は,点数が取りやすいです。

結論:「努力できる文系タイプ」が向いている

ひとことでいうと,「暗記努力ができるマメさ」があって,「数式変形より推論」の文系タイプの人が生物に向いています。このタイプの人が物理を選択すると悲劇が起きますから注意してください!

医学部や医者になって活躍できる人は,まさに「努力できる文系タイプ」ですから,周りからのディスに負けず,誇りを持って勉強を進めましょう!

注意すべき点

数強は物理へ

逆に,数学強者の方は,いくら生物が好きでも物理を選択することをお薦めします。物理の方が楽して高得点を取れます。

一部大学は生物が使えない

医学部の場合は数は多くはないのですが,生物が使えない大学も一部あります。

「この大学を絶対受ける」と決めている人は,生物受験が可能かどうか調べてから選択しましょう。

生物は参考書やプロが少ない

参考書も勿論一通りはありますが,物理化学に比べると少ないのは否めません。また,学校や塾に生物のプロが少ない地域もあるでしょう。

この場合,万全に対策した都市部の医学部受験生と比べると対策が不十分になってしまう可能性がありますので注意です。

おわりに

生物の方が向いている人には,躊躇無く生物を選んでもらえる世の中に早くなってほしいです!そんな願いをこめてこの記事を書きました。

最後にプロが少ない,ということを書きましたが,私は鉄緑会の生物カリキュラムをすべて作成しましたし,その中で医学部生物も研究しつくしてきました。獣医出身ですから,医学部生物の出題のツボも熟知しています。

普段の学習にプラスして,ワンポイントアドバイスさせていただくだけでも,かなり効果があると思います。

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